2022年度の鍼灸の年間受療者についての調査結果です。
対象者は全国の20歳以上99歳までの男女4,000人で無作為に抽出して、調査員が日中に住宅を訪問し調査票で「あん摩・マッサージ・指圧治療院」と「鍼灸治療院」の受療の有無に付いての質問をしました。
約1200人(男性46%、女性54%)から回答を得られました。
過去の調査では2018年度4.0%、2019年度5.2%、2020年度4.9%、2021 年度4.4%でした。
2022年の調査では現在鍼灸受けている人が2.3%、過去1年以内に鍼灸を受けたことがある人3.4%、合計5.7%で、昨年に比べて1.3%増加しました。
増加の理由として病院や診療所の受診は感染リスクが高くなることから控えて、軽度の慢性的な症状では鍼灸院を選択された方が増えたのかも知れません。当院でも整形外科は混んでいるので、鍼灸院を選択された新規の患者さんが多数来院されました。
来院患者さんの症状としてはコロナ禍で生活様式が変わり、眼精疲労、肩こり、頭痛、腰痛、不眠、慢性疲労、便秘等の患者さんが増えました。
・参考文献
公益法人東洋療法研修試験財団2022年度鍼灸等研究報告書:あはき療法に対する 国民の受療意向に関する調査研究