・ストレスで高くなった血圧が、花の画像を見るだけで低下しました。
・ストレスホルモンであるコルチゾールが、花を見ることで減少しました。
・花は意識しなくても自然に注意を引きつけ、ストレスの元から気をそらす効果があるようです。
日々の生活でストレスを感じていませんか。
仕事や家事、子育て等、様々な場面で心と身体が緊張していると、自律神経のバランスが乱れ、肩こりや頭痛、不眠といった身体の不調につながることがあります。
調和堂鍼灸治療院では、鍼やお灸を使ってこの乱れた自律神経を整え、皆さんの自然治癒力を高めるお手伝いをしています。しかし、日々の生活の中でご自身でできるケアもとても大切です。
花の画像を見るだけでどのような効果があるかを検証した研究があります。この研究では、心理的なストレスを感じた後に花の画像を見たときの心と身体の変化を、心理学、生理学、脳科学の3つの側面から調査しています 。
血圧を下げる効果
ストレスを感じた後に、被験者に花の画像、花をモザイクにした画像、何も映らない画面、を見てもらい、その後の血圧の変化を比較しました 。
結果は花の画像を見たグループだけ、血圧が低下し実験前の安静時を下回るほどになりました 。花をモザイクにした画像や、何も映らない画面では、このような変化は見られませんでした 。
また、空の画像や椅子の画像と比較した実験でも、花の画像だけが血圧を下げることがわかりました 。
ストレスホルモンを減らす効果
ストレスの指標としてよく使われるのが、唾液中に含まれるコルチゾールというホルモンです。研究では、花の画像を見たグループと、花をモザイクにした画像を見たグループのコルチゾールレベルを比較しました 。
結果は花の画像を見たグループだけ、コルチゾールレベルが減少しました 。これにより、花の画像がストレスによって分泌されたホルモンにも直接的に働きかけることが示唆されました 。
脳への影響
機能的MRI(脳の活動を画像で⾒る技術)を使った実験も行われ 、ストレスを感じた時に活発になる扁桃体-海馬領域の活動が、花の画像を見ている間に減少していることが分かりました 。
これは、花がストレスの元から意識をそらし、悲観的な感情を抑えることによって、心臓や血管の生理的な反応を鎮静させていることを示しています 。
・スマートフォンの待ち受け画面を花の写真にする。
・お部屋に花の写真や造花を飾る。
日々のちょっとした瞬間に花を目に入れることで、知らず知らずのうちに心身の緊張を和らげることができます。
ぜひ、日々のセルフケアの一環として、お気に入りの花の画像を取り入れてみてください。春夏秋冬と季節ごとに変えるのもお勧めです。
当院では季節ごとにお花を含め、インテリアを変更しております。鍼灸治療と組み合わせることで、心身ともに健やかな毎日を送るために手助けとなれば幸いです。
参考文献
H. Mochizuki-Kawai et al.花の画像を見ることは心理的ストレス後の自動的な回復効果をもたらします.Journal of Environmental Psychology Volume 70, August 2020, 101445