・頭を60度傾けると、首には通常の約5倍、約27kgもの重い負荷がかかります。
・スマホ操作による悪い姿勢は、年間で700〜1400時間も首に負担をかけています。
・正しい姿勢を取ると耳と肩が垂直になります。
スマホ姿勢と首の負担について
前回のブログに続いて、今回はスマホ首がテーマです。
私たちの生活に欠かせないスマートフォンですが、総務省が発表した、令和7年通信利用動向調査の結果では世帯の保有割合が 約92%となりました。
日常生活でスマホを使用する際のうつむき姿勢が、首の骨や筋肉に大きな負担をかけています。
臨床試験の結果では、頭を前に傾けるほど、首にかかる負担は増加していました。
真っ直ぐな状態では5kg程度の負担が、深く傾けると約27kg。
これは、小学校低学年の児童を肩車しているほどの重さです。
この状態が毎日数時間、年間で千時間以上続くと、首の変形や将来的な痛みの原因のひとつになります。
首の傾きと負担の増加
普段は頭の重さを意識することはありませんが、大人の頭の重さは、真っ直ぐに立っている状態で約5kgあります。
これはボウリングの球ほどの重さですが、首の骨が正しく支えることで負担を逃がしています。
ですが、スマホを見るために頭を前に傾けると、物理的な負担は一気に増加します。
15度傾けると約12kg
30度傾けると約18kg
45度傾けると約22kg
60度傾けると約27kg
深くうつむいてスマホを覗き込む姿勢は、首に対して27kgの負担をかけ続けていることになり、首や肩のこりの原因のひとつになります。
さらに、現代人は1日に平均2〜4時間をスマホの閲覧に費やしています。
これを1年間に換算すると、700時間から1400時間もの間、首に過度なストレスを与え続けている計算になります。
日常生活の注意点
スマホを全く使わない生活は困難ですが、工夫次第で負担を大幅に減らすことができます。
鍼灸治療に加えて、日常生活でも気を付けることでスマホ首を防ぎましょう。
1.スマホを目線の高さまで上げる
頭を下げるのではなく、スマホを持つ手を高く上げ、視線を真っ直ぐ保つようにしましょう。
2.耳と肩の位置を意識する
正しい姿勢とは、横から見た時に耳が肩の真上に並んでいる状態で、肩甲骨を軽く引いた姿勢です。
3.長時間の使用を避ける
同じ姿勢で数時間過ごさずに、こまめに休憩を挟んで首を動かしましょう。
参考文献:Hansraj KK.姿勢および頭の位置によって生じる首への負担の評価 . Surg Technol Int. 2014 Nov;25:277-9.
